MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

後裔記と然修録

ミワラ〈美童〉たちの日記と学習帳

一学 9【心が弱いと戦い始める。学問は小難しいから要らないと言う。学問を怠(おこた)ると心が弱る。戦争は繰り返す】門人、ワタテツ

令和2年3月29日(日)号

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エスノキッズ 心の学問「教学編」
童心を忘れず、
自然から離れず、
心を元気に ♪ 
エスノキッズと呼ばれた少年少女たちの言乃葉。
読み切りショート。
一学、
毎週日曜日の朝7時。

あきなん . net が、
『然修録』を、
お届けいたします。
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一つ、学ぶ。

脅(おび)えながら、だらだらと書く。


《 脅(きょう)だら 1 》

帰って来ないと思っていた人が、一番に帰ってきましたね。
嗚呼、失礼!
おれが......わたしが、一番でした (^_^;)
ヨッコ君、お帰りなさい。
ヨッコ君の久々の然修録カキコ、読みました。

《 然修録 》一学 8

後悔先に立たずと申しますね。
先に立たないと、無念。
無念は無我の境地......の意味のはずですが、実際には、念が後を引きます。
後を引く方の無念は、残念無念の残念を省略した方の無念だそうです。

そんなわけで、意気地のない私(わたくし)は、ヨッコ君の助言に応えて、次のように言の葉を返します。
「ヨッコ様は、決して恐怖のイザナミなどではございません。
無論、心優しいアマテラス様でございます」


《 脅だら 2 》

次に、我が国、当代、幸運にも独自の神話を持ちながら、これが何故(なぜ)か、勿体(もったい)が無い(不都合である。無駄にしている)。

「それは、占領軍だけの所為(せい)?」というヨッコ君の疑念と問いかけは、ご尤(もっと)も、当然である。と、思う。

当代、私たちの国が被保護国となって以来、子ども達が神話を学ばなったことと、平時になると子どももおとなも学問をしなくなることとは、何か一本、通じるところを感じる。

平時に到(いた)れば、次は、必ず戦時である。
なぜ平時と戦時は、規則正しく概ね百年周期で繰り返されるのだろうか。

人間は、強いから戦争を仕掛けるんじゃない。
心が弱くなると、やにわに戦いはじめる。

誰と戦っているのか。

優しさという名の周りの人びとの無関心、
闘っているのに保護してやっていると言う周りの人びとからの上から目線、
無礼にも戦士に何とか病とか何とか症候群とか心の病気の新作を着せたがる周りの人びと、
果たして......如何に。


《 脅だら 3 》

平時、「学問は要らない。だって、小難しいから!」と、人びとは言う。
本当に、平和な時代には、学問は不必要なのだろうか。

学問を怠(おこた)ると、心が弱る。
ほら、ご覧なさい!
やにわに戦いはじめる。
戦争は、繰り返す。

平和な時代に敬遠疎外される学問の代表格として、行動の学がある。
私たちが学んでいる『息恒循』も、この行動の学である。

如何にも敬遠されそうな、明解な例を一つ。
恒令の4番目(四日目、水曜日)。

内努(うちゆめ)

内にあっては......

人の数倍 努力と苦労をし
秀(すぐ)れた者に なる

人が寝るところは 半分にし
人の食うところは 半分にする

努力するところは 常に元気で
人の十倍も 二十倍もやる

心身疲労で 病気病死したときは
まさに 天命と諦める

学徒が 学問のために死ぬのは
本望(ほんもう)と 心得る

これを、おれ達は、「大努力」と呼んでいる。
まさに、平和な時代に敬遠される行動の学の一例として、的を射ていると思う。


《 脅だら 4 》

的を射ている......外れている?
で、思い出した。
マザメちゃんも、学徒になったんだねえ。

無念!
ヨッコが帰ってきたことに次ぐ、大事件だッ!

で、マザメの後裔記も、読んだ。
《後裔記》一息 12

貴いボロボロの破草鞋(はそうあい)の運命を歩んで天命に到る無の境地を目指しているムロー学人が、ボロボロ雑巾(ぞうきん)にされてる。

Uuu!

Oh! my 神様、仏様、イザナミ様、マザメ様......。

そもそも後裔記は、日記だ。
他人の日記を読むことも、逆に他人から読まれることも、些(いささ)か抵抗がある。

小欄、こちらの然修録カキコの方は、掲示板形式の学習帳のようなものなので、然程(さほど)の抵抗はないのではあるが......果たして、如何に!


《 脅だら 5 》

この段で、脅だらを結ぶ。

至醇(しじゅん)、この上なく純粋であること。

至醇から湧く情緒。

それを湧かせる原動力の精神。

維新の志士たち、明治の政治家らは、国事を憂(うれ)えて、よく抱き合って泣いた。

この史実は、
私達の国、一国一文明、単一民族の古代国家が今に残る奇跡とは、
無縁なのだろうか。

果たして......。


◎然修録(ぜんしゅうろく)、今日の録責
門人、ワタテツ

◎息恒循(そっこうじゅん)、こぼればなし

破草鞋は、裸足で始まり、草鞋(わらじ)を履き、終(つい)にはまた、裸足に戻る。

命は、裸で始まり、知命して旅支度(たびじたく)をし、運命を歩み続け、終に天命に到ったときには、また裸に戻っている。

余計な物を身につけて死ぬと、「まだ歩みが足らん!」と言われ、あの世から追い返される。
で、この世に化けて出る。
┐('~`;)┌


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なんだいあきお/南内彬男
知命の編纂 since 桜の時令 2020

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