MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

東亜学纂学級文庫

『息恒循』を学ぶ

一学91 ミワラ<美童>の然修録 R3.5.30(日) 朝7時

#### 一学ワタテツ「職分への全力傾注、行動の意味、元気のメカニズムを説く」然修録 ####

 {如何|いか}にも! ヨッコの言う通り、{性懲|しょうこ}りもなく、オオカミ君……元い。オオカミ船長に、精神論を贈る。*心を劣化させないため*には、何が必要か。*成功するため*には、山のように{遣|や}らなければならない事がある。*元気を出すため*の秘策有り♪
   門人学年 ワタテツ 青循令{猛牛|もうぎゅう}

 一つ、学ぶ。

 前置きとして、ヨッコの「然修録」読後の感想。
 「俺の精神論は、自己流で小難しく、性懲りもない」だとーォ?!
 愉快♪ 光栄である。
 俺は、{飽|あ}くまで性懲りもなく儒学、十歩譲って原始仏教の唯識や{莫|まく}妄想、百歩譲って西洋の目的心理学を{以|もっ}て、のろのろと地道に、歩学とする。

 オオカミ君に{言乃葉|ことのは}を贈るとすれば、次の三つ。
 一に、職分への全力傾注。
 二に、行動の意味。
 三に、元気のメカニズム。

   《 一に、職分への全力傾注 》

 以前、ヨッコは〈職分〉について、オオカミ君は〈職業〉について書いていた。この〈職分〉も〈職業〉も、平たく言えば、自分の仕事のことだ。
 〈全力傾注〉とは、その普段の自分の仕事に、全生命を{賭|か}けるということ。これを、俺流に小難しく言うと、「男は、職分に全力で傾注すべきである」と、相成る。
 なるほど、〈男は、〉も〈べきである〉も、特に女性諸君からは、反感を買ってしまいそうだ……(アセアセ)。
 {閑話休題|それはともかく}。
 
 {故|ゆえ}に、{怠惰|たいだ}や自堕落を{何某|なにがし}かの言い訳に作文をして仕事を休んでみたり、陰でさぼったり、仮病を使って{日向|ひなた}で{怠|なま}けたりすることは、男としては言わずもがな、人間としても、大いに恥ずべき心の劣化なのである。

 では、劣化していない心……{所謂|いわゆる}活き活きとした態度とは、どのようなものなのか。
 一に、本気……{即|すなわ}ち、積極的な態度が肝要。
 二に、集中と統一が肝要。
 三に、耐久性と持続性が肝要。

 では、その肝要な部分は、具体的に、どのような手順方法で行動すればよいのか。
 一つ。派手か地味か、大事か雑事か、重いか軽いかといった仕事の性質を理解したうえで、地味さや小事を軽んじず、なお且つ手順を間違えずに、能率を大事とする。
 二つ。それを、迅速、正確に実践する。
 三つ。無関心を殺して、最悪を防ぐ。あらゆる事象や変化に、興味と問題意識を持つ。またその処理に際しては、創意工夫に{努|つと}める。
 四つ。協調、協力、仲間意識を大事として{育|はぐく}む。百歩譲った西洋の目的心理学的でいう〈共同体感覚〉とも、同意である。
 五つ。最良の選択をし、最高の結果を叩き出す。

 では、このような行動をするためには、どのような力が必要なのか。
 一つに、洞察力。
 二つに、創造力、{或|ある}いは企画力。 
 三つに、ズバリ! その行動力。

 {何|いず}れにしても、持てる力を、フル回転させるということだ。
 故に、心や{身体|からだ}の軸が弱かったり、{歪|ひず}んでいたり、{朽|く}ちてしまっていたりすれば、その回転はブレて、最悪は、空中分解してしまう。

 予想より{遥|はる}かに心を{強靭|きょうじん}に鍛えておかなければ、実社会では生きてはゆけないということだ。
 難儀、難儀……(ポリポリ)。

   《 二に、行動の意味 》

 寺学舎の座学でお馴染み、日本最古の兵書『闘戦経』より。
 (あんた、それ。好きだねーぇ!!)……と、まァまァ、そう思わずにぃ♪

 「死を説き生を説いて、死と生とを{弁|べん}ぜず。
 {而|しか}して死と生とを忘れて、死と生との地を説け」

 死だの生だのを説明しようとしたところで、そんなもん、解るわけがない。
 そんなことより、生とか死とかグダグダと{訳|わけ}の解らないことを考えたりせずに、己が死すべき〈地〉、生きるべき〈地〉のことを考えろッ!
 ……と、そんな意味だと思う。
 要は、「ごちゃごちゃと訳の解らんことを言ってないで、サッサと動けやァ!」と、いうことである。

 〈地〉とは、自ら行動し、実際に自分が体験してみて初めて判る本当のところ……とでも解釈すればいいだろうか。であれば、成功と失敗も、ここで言う生と死と同様に、実際に行動してみなければ、何も判らないし、理解など到底無理だということになる。
 ただ一つ、大きく異なる点がある。死は一回限りだが、失敗は無限に続き、堆積し、大きな山を成す。その山の頂上の石っころ一つが、成功なのだ。
 発明も、ビジネスや人生の成功も、この失敗の山なくして、成し得ないのである。

   《 三に、元気のメカニズム 》

 今の日本人は、元気がない。元気過ぎたバブルの時代のすべてが良かったとは思わないが、その元気すら無いというのは、論外だッ!
 その昔、偉いお坊さんが、その元気になるための十則というのを、説いてくれている。

 ここで余談を挟むが、そのお坊さんというのは無論、〈禅〉の{僧侶|そうりょ}だ。宗派は、{黄檗|おうばく}宗。臨済宗、曹洞宗と並んで、「日本三禅宗」と呼ばれているそうだ。恥ずかしながら、初めて知ったので、{敢|あ}えて書いておく……みたいな(ポリポリ)。

 で、その十則。
 一に、{翔|かけ}き。
 二に、{志|こころざし}。
 三に、ど{阿呆|あほう}になる。
 四に、冒険。
 五に、他人を気にしない。
 六に、狂う。
 七に、型破り。
 八に、開き直り。
 九に、{天衣無縫|てんいむほう}の明るさ。
 十に、ボルテージ。

 ここで、驚く。
 この十則。そのどれもこれもが、{遡|さかのぼ}ることこの一年の然修録のなかに、登場しているのだ。我らムロー学級八人組が学んで然修録に書いた先人偉人の語録の中に、この十則のすべてを見ることができるということ……。
 なんと!
 「先人偉人たちは、みんな揃って、同じことを言っている」と、いう訳だ。

 とは言え、ここで更に、新たなる解説を、少々♪
 一の、翔き。{況|いわん}や、{翔|と}ぶことだ。
 大陸中国に、こんな教えがあるそうだ。
 「翔ばば必ず天に{到|いた}らん」
 日本人は翔ばないので、誰一人として、天国へは行けないってことーォ?! ……(トホホ)。

 確か、ワタテツも書いていたと思うが、記憶力自慢のスピアなら{兎|と}も{角|かく}、言葉を贈る相手がオオカミだから、重複を気にせずに書く。
 吉田松陰の語録より。
 「志高ければ気おのずから盛んなり」
 志を言い換えれば、{法螺|ほら}。
 ワタテツは、「野望は、法螺なり」と題して書いていたと思うが、俺の〈法螺〉感は、ビミョーに異なり!

 法螺とは、吹いた手前、{遣|や}らざるを得なくなることだ。〈出来もしないこと〉でも、{況|ま}してや、〈言うだけで{遣|や}らないこと〉でもない。ところが、この法螺を遣り通して成し遂げてしまうと、こりゃまたどうしたこうしたッ! ……法螺ではなくなってしまう。
 この、法螺を成し遂げることを、「法螺の吹き当て」と、言うそうだ。
 言わずもがな、これは、後継者不在で{既|すで}に消滅してしまっている、昔むかしの伝統芸……先人たちが生まれ持ち、大事に{育|はぐく}んで勝ち得た、秘伝の{技|わざ}なのである。

 俺を含めて、我ら{美童|ミワラ}も含めて、情けない限りである……と、思う俺。

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