MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

後裔記と然修録

ミワラ〈美童〉たちの日記と学習帳

一息 59【少年学年サギッチ】ぐだぐだのプレゼンから見えた弱点。社史で明かされたルーツ。その二つから読めた、次の大戦!

第3集「自伝編」R3.2.20 (土) 19:00 配信

 一つ、息をつく。

 大きな一日だった。意味不明? まァまァ……まァ、書くわァ♪

   〇 ぐだぐだのプレゼンから見えた弱点。

 無論それは、日本人の弱点さ。
 無論それは、輪番講釈人となった、おれのことさ。
 無論、ぐだぐだ……と、思いきや……その話を、しようと思う。

 自分で決めた主題だかテーマだか、ぐだぐだ……にも及ばなかった。朗読室は、満席。足はすくみ、おれの肉体のすべての細胞が、凍結した。結果、おれが、いっぱいおれ自身の命を削って考えた、おれが自分で決めたテーマの講釈は、一言も、おれの口から放たれることはなかった。
 前夜……。
 「サギさんはーァ、夜なべーぇをしてーぇ♪」  プレゼンの神様の本を、読んだ。イメージづくりは、完璧だった。その本に踊るキャッチコピーと目次を……まァ、まいどの写真読み……その、触り。
 「驚異のプレゼン!」
 「人々を{惹|ひ}きつける18の法則」
 「誰の前でもめっちゃくちゃすごいしゃべりができるためには」
 「構想はアナログでまとめる」
 ……と、たいへん勇気づけられる文言が、並ぶ。しかも、それを実践……行動して、その結果を世界に{轟|とどろ}かせたプレゼンの神様の実践的な指南書だ。これを読んで失敗したら、おれは、とんでもないアホか馬鹿か無能者だ。
 結果、アホと馬鹿と無能者になった。見方によっては、三拍子!
 めでたい、めでたい♪
 以上を反省して、この本を最初から、行動を交えながら、じっくりと読んでみようと思う。何故なら、「おれは、こんな性質の人間だ!」って思っていた、おれの心の中の最高峰の確信を、見事、まっ平の荒野にしてくれた、凄い!本だからだ。
 {況|いわん}や! その確信とは、おれの秘められた弱点。俺が、「絶対に、隠し通す!」と自分で決めた、ずっと前から既に自認していた、おれの情けない、誰にも知られたくない弱点……。
 でもさッ! おれの弱点ってことは、日本人の弱点って言っても、言い過ぎじゃないっていうか……ズバリ!のズボシ♪……その証拠に、耳が酸っぱいっしょ^!?!^
 というわけで、この自分に課した課題を、本日、公開とする。
 その目的は……。
 もし、おれが、「今夜寝て、あした目覚めたときに、もうすっかりこのことを忘れちゃってるように見えても、絶対にそんなことはないから、心配して、このことに触れるようなことが絶対絶対にないように、宜しくよろしく哀愁♪」
 で、ある。
       〇〇 社史で明かされたルーツ。

 これだッ! スピアの後裔記の続き……。
 おれと、スピアのルーツ。鷺助屋と、座森屋のルーツ。亜種自然{民族|エスノ}のルーツ。これが、谷間の底の山城の中にある謎のテクニカルセンターの社史に秘められた真実……真相だ。この社史をコピッて持っていたお陰で、おれが当番の巡回授業所の講座は、事なきを得て、無事に終えることができた。
 「なんでーぇ?」って……はいはい。結局さァ。社史を読んだだけーぇ♪ っていうかさァ。……笑い事ではない!
 これより、その社史の内容を……と、まァ、嘘でも間違いでもないだけんどもが、講座のすべての時間を{充|み}たしてくれたわけだから……バリ長い! 社史というより、史伝^!!^ 無論、全文の写本は、絶対に無理ムリむり……不可能!
 しかも、今日は、ぐったり疲れて、バリバリのベトベトのボロ雑巾状態……で、こんな状態で、ルーツ云々の重苦しいテーマに{挑|いど}むのは、実に不謹慎……且つ、先人先達に対する不敬の表れ……と、これが、転載という重労働回避の言い訳です……ペコリ。
 でもさ。おれは、否定だけして散々恐怖を{煽|あお}るだけ煽っておいて、「国民みな平等なんだから、あたいに責任、押しつけないでよーォ^!!^」って態度を露わにするような野党議員でも社会主義者でもないから、ここで終わらせるようなことは、絶対にしない。
 何故、そんなことを断言できるのかってぇ? だっておれには、社史の全文を読んじまったっていう、責任があるからさ。{解|わか}り{易|やす}く言い換えると、そんな責任を感じさせるようなことが、書かれてあったってことさ。
 考えてみれば、おれの一族の鷺助屋と、スピアの一族の座森屋。なんで、〈屋〉なんだァ? 問屋だったんかァ? それとも、網本だったんかァ? 要はさ。ある目的があって、商売を始めたのさ。しかも、その商売の目的を、大きく{違|たが}えたまま、鷺助屋と座森屋は、現在に到っている。
 道理で、おれたちが今いるヒノーモロー島にある東工場の{是|ぜ}と、西隣り……オオカミさんが降ろされたザペングール島にある西工場の是が、大きく違っているはずだ。まるで、{宛|さなが}ら、まったく異なる対峙する競合会社みたいさ。
 兎に角、課題の二つ目になっちゃったけど、壮大な史伝みたいな社史を、一回の後裔記に{纏|まと}めてみようと思う。
 ひとつ、思ったんだけどさ。みんなが降ろされた島……鷺助屋か座森屋が、25年後の戦費捻出の目的で始めた商売の利益創出のために開拓した、無人島なんじゃないのかなッ?……って、考えすぎだよねぇ♪
 やっぱ今日は、疲れてるわーァ……ゴメンなさい。

   〇〇〇 その二つから読めた、次の大戦!

 いま言えることは、一つ。
 おれたち亜種自然{民族|エスノ}は、亜種文明{民族|エスノ}が一番得意とする科学の力に追いつき、そこに、おれたちが一番得意とする自然の力のスパイスを加える。これで、25年後の亜種文明{民族|エスノ}との{闘戦|とうせん}に、百パーセント勝てる。
 確かに、そうかもしれない。
 でも、ここだけの話、鷺助屋の血筋として、{相応|ふさわ}しからぬ失言を、許されたし。
 「結局、日本人同士が、殺し合うってことっしょ^!!^」
 武の心は、どこえやら……。
 この課題は、辞退します。
 {美童|ミワラ}の先輩たちに、{武童|タケラ}の{先達|せんだつ}の方々に、{委|ゆだ}ねます。
 ……頼んまーすぅ♪

皇紀2681年2月20日(土) 活きた朝 0:26
少年サギッチ 齢9

令和3年2月20日(土)号
一息 59【少年学年サギッチ】ぐだぐだのプレゼンから見えた弱点。社史で明かされたルーツ。その二つから読めた、次の大戦!

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MIWARA BIOGRAPHY
(C) Akio Nandai "VIRTUE KIDS" Vol.1 to 12
V.K. is a biographical novel series written in Japanese with a traditional style.
Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.
A.E.F. is an abbreviation for Adventure, Ethnokids, and Fantasy.

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