MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

東亜学纂学級文庫

『息恒循』を学ぶ

第3集「自伝編」金曜夜7時配信 R3.3.5 一息61

#### 後裔記「マザメの要約要領論に脱帽! スピアに繋ぐ」 少年サギッチ 齢9 ####

 社史分割! 〈おこり〉を要約する。〈二極代々記〉の更なる分割と要約は、*スピアに任せる*。ヨロシクーぅ♪

 一つ、息をつく。

 言いたい放題だな、まったく。
 まァ、マザメ様が説いた社史要約の要領、悔しいけど、脱帽!
 で。〈おこり〉と〈二極代々記〉の二つに割り振って、その〈おこり〉の要約までは、おれがやる。
 次。〈二極代々記〉を更に三つに割り振って、その各々を要約するほうは、スピアに任せる。これ、スピアの得意分野。適材適所♪ やりたくないから振ったわけじゃないから、そこんとこ、宜しくーぅ(アセアセ)。

   **おこり**

 祖先が海底を掘り進むところ、その{途上|とじょう}、島々を経る。祖先、久しく掘る。一島に達する。ここを仮に、〈ジパング島〉と名付ける。更に、東へと掘り続ける。ほどなく、次の島に達する。その島も、仮に〈{日|ひ}の{本|もと}島〉と名付ける。
 この〈日の本島〉の地上に出る途上、石塁にぶち当たる。これ何やと{訝|いぶか}り、石塁をかわして地上に出て、そこに{被|かぶ}さる山を一つ削り去る。高見の城壁が、姿を現す。この{山城|やまじろ}の城内に研究棟を建て、対文明界戦の軍資金調達を{勘案|かんあん}模索する。対峙する文明界の通貨……これ、戦費である。
 勘案の結果、中空車輌製造會社と側溝車輌製造會社を設立する。
 模索の結果、敵対文明界より外国人エンジニアを招く。
 これより、未来型の公共{脱炭素化|ディカーバナイジング}交通機関の開発が始まる。{市場|マーケット}は、地上{犇|ひし}めき{蠢|うごめ}く文明界都市部向けに、中空車輌。地上{疎|まば}らな和の{民族|エスノ}が住まいし地方に、側溝車輌。と、定める。
 外国人エンジニアを招いた結果、彼らの{発音|プロナウンス}に{順|したが}い、二つの島の呼称も、新が現となり、現が旧となる。

 《現》 ザペングール島  《旧》 ジパング島
 《現》 ヒノーモロー島  《旧》 {日|ひ}の{本|もと}島

 二つの會社の呼称も{然|しか}り。

 《現》 ザペングール・ハロウ・ビーアコ社 〈略称〉JHV社
     《旧》 ジパング中空車輌製造會社
 《現》 ヒノーモロー・ガター・ビーアコ社 〈略称〉HGV社
     《旧》 日の本側溝車輌製造會社

 両社は、〈文明社会〉と〈和の地方〉を通じて、{主導的業界牽引企業|リーディング・カンパニー}となる。但し、外国企業として。よって、両社とも両島に本社は{在|あ}らず。構想期より一貫、{飽|あ}くまで研究棟であるが、これも《旧》呼称。《現》は、テクニカルセンターである。

   《 ザペングール島 》 JHVテック
 両島に土着した我ら自然{民族|エスノ}の間では、「東工場」の愛称で呼ばれている。中空車輌の改良改善を基幹業務としながらも、更なる未来型公共交通機関の開発も担っている。
   《 ヒノーモロー島 》 HGVテック
 同様に、「西工場」の愛称で呼ばれている。側溝車輌の開発が基幹業務であるが、{古|いにしえ}の路面電車の引き取り修理も担っている。これは、文明社会に残存する和の{民族|エスノ}が、大なる事として修繕保全に努めているものである。
 
 両社基幹業務の各車輌が如何なるかの委細は置くとして、その〈おこり〉の{思惑|おもわく}を、以下に記す。

   《 中空車輌 》 亜種自然{民族|エスノ} {鷺|さぎ}助屋一族
 {驚愕|きょうがく}。都市の地上は犇めき、地下はスカスカ、山海はゴミ{溜|だ}め、交通網は飽和し、乗り合い車輌は{短靴|たんか}や布靴の片方だけを積み残して、出発してゆく。ここに、{素人|しろうと}考えを歴史に刻む。
 「振り子の支柱を並べて、その振り子のおもりが振られて次の支柱へ、また次の支柱へと、自由に方角を変えながら渡って行けるような、中空で振られ移動する乗り合い車輌を実用化することは、出来ないものだろうか」

   《 側溝車輌 》 亜種自然{民族|エスノ} 座森屋一族
 文明界は、自ら己たち固有の領土である地方を見捨てた。その{廃|すた}れた地方にこそ、義がある。理がある。愛がある。この義と理と愛を共有する手立てが、対話である。それには、交通網が必要不可欠。だが今や、それも死守{虚|むな}しく、廃れゆく。これ{嘆|なげ}かわしい{故|ゆえ}、素人考えを歴史に刻む。
 「どんな寒村の道にも、崖っぷちに延びた{小路|こみち}にも、側溝がある。我らは古より{悠久|ゆうきゅう}、掘ることを使命とし{生業|なりわい}とし、それを根幹に置いて生き継いできた。その{秘技秘訣|ノウハウ}を結集し、地方の側溝を科学し、新たなる交通網を構築することは、出来ないものだろうか」

 この思惑というものを一つに{纏|まと}め上げることを目的とし、そう出来るものと誰もが信じて疑わなかった。だが、この二つの思惑は、対極に追い{遣|や}られた。これにより両一族は、対峙の様相を{為|な}してゆく。まさにここが、二極代々の起こりなのである。

 以上。

 ……とまァ、こんな感じ。マザメ様の教示に{順|したご}うて、割愛しながらダラダラ書くようなことはしていない。ただ、**ガッツリ**割愛してから書いた。これを要約とは呼ばない事に、いま{漸|ようや}く気づく(アセアセ)。

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