第3集「教学編」R3.2.14 (日) 7:00 配信
一つ、学ぶ。
恒令の三日目(火曜日)は、{五省|ごせい}。その委細は、スピアの秘密基地にあった遺品、わら{半紙|ばんし}の中で説かれている。なので、これはパスしていいと思う。じゃあ、四日目の{内努|うちゆめ}? これも、気が乗らない。ウリ坊だかタヌキだかが、中途半端に説いてくれていたからだ。なのでおれは、{智慧|ちえ}について書く。
知識より智慧のほうが大事だと、大人たちはよく口にする。じゃあ……という{訳|わけ}で、「知恵って、なにぃ^??^」って訊くと、「知識を使うことだ」っていう答えが返ってくればまだマシなほうで、おおかたの大人のバヤイ、しどろもどろで、その{挙句|あげく}、「子どもはまだ、そんなことは知らなくてよろしい。とにかく今は、勉強しなさい」と、きたもんだ。どうなんだかァ!
で、調べてみた。調べてみると、個人的な見解が、わんさか載っている。その中のいくつかを、答えとして抜き出さなくてはならない。それもまた、おれによる個人的な選定ということになる。なので、同輩後輩諸君! 次に成る解答を、{鵜呑|うの}みにしてはならない。では、書く。無論、自分の言葉で……。
第一に、将来を見通す{見当|けんとう}の良さ。
第二に、引き際の{潔|いさぎよ}さと、その{時期・瞬間|タイミング}の良さ。
第三に、{遣|や}り方、段取り、要領の良さ。 第四に、バランス感覚の良さ。
第五に、{程々|ほどほど}さ、{匙|さじ}加減の良さ。
第一に、将来を見通す{見当|けんとう}の良さ。
将来の見通しが、どれくらいつくか。目先の展開や{顛末|てんまつ}の見当が、どれくらいつくか。先見性というか、先見力というか……兎にも角にも、そんな性質や力量というものを、どうやって修養……身に着けるかだ。
それは、対極的な観察と積極的な思考とが{相俟|あいま}って{為|な}し{成|な}せる技だ。それまで……そこまで生きてきた中のすべての体験と知識を山にして、ポッポ・ボーボーと燃え上がらせる。その完全燃焼に照らし出される個性……それが、智慧だ。第二に、引き際の{潔|いさぎよ}さと、その{時期・瞬間|タイミング}の良さ。
{潮時|しおどき}ともいう。見当よし。見通しよし。ガチャーン^!!^ えッ? なんでーぇ^??^ {況|いわん}や! いくら先見性が良くても、事を為す時期を誤れば、あわや撃沈……或いは、あれよあれよの敗局!第三に、{遣|や}り方、段取り、要領の良さ。
極めて日常的な、手段とか方法のことだ。日常……つまり、場所も時間も相手も、外から見える状況も、変わり続ける情況も、毎回毎回異なるということ。だから、難しい。当然、骨が折れるのだ。第四に、バランス感覚の良さ。
恋だの愛だのといった話を別にして、釣り合いがとれるなら、それに越したことはない。第五に、{程々|ほどほど}さ、{匙|さじ}加減の良さ。
親切も、{諄|くど}いとウザイ。
以上の内容を読んで、先輩たちが満足しないのは、当然だ。なので、その不足しているところや不適切なところを、後輩たちのために{補|おぎな}い説く。これもまた、当然……ですよね^?!^
皇紀2681年2月14日(日) 活きた朝 1:03
少年サギッチ 少循令猛牛
令和3年2月14日(日)号
一学 55【少年学年サギッチ】知恵とは何だと問われて、シドロモドロの大人たち。よく聴け! 智慧とは、この四つだ。
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東亜学纂
MIWARA BIOGRAPHY
(C) Akio Nandai "VIRTUE KIDS" Vol.1 to 12
V.K. is a biographical novel series written in Japanese with a traditional style.
Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.
A.E.F. is an abbreviation for Adventure, Ethnokids, and Fantasy.
AEF Biographical novel Publishing
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