MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

東亜学纂学級文庫

『息恒循』を学ぶ

第3集「教学編」土曜朝7時配信 R3.3.6 一学58

#### 然修録「みんな自反を回避してる。自反と目的の学とは」 門人ヨッコ 青循令{飛龍|ひりゅう} ####

 異常事態なのは、離島疎開じゃない。自反回避だ。*自反とは*何か。*目的を学する心理*ってぇ?

 一つ、学ぶ。

 最近、みんな、自反してないでしょ?
 離島疎開で特殊な状況下、無理もない?
 心も、特殊な状況かァ?
 そのためか、アドラーの目的心理や目的の学についても、誰も書かない。学んで書いた事と自分の実際の行動が異なっているから、自分と向き合いたくないんじゃないのォ?
 それに、息恒循を輪番制で説明しようって話、まだ忘れてないよねぇ?
 恒令の四番目(水曜日)の{内努|うちゆめ}を、サギッチが曖昧にしてスルーしちゃったからね。だから、後が続かなくなっちゃったァ? それも、あるでしょう。じゃあ、五番目(木曜日)の{六然|りくぜん}。これも、ヒノーモロー島のカモメの隊長さんが、詳しく{説|と}いてくれていたわよねぇ? だから、これもパスだって言いたい?
 だったら、六番目(金曜日)……ほらね。自反さ。自反回避さ。鹿の{乙女子|おとめご}ちゃんが、自反で悩んでたわよね? だから、恐れをなしたのかなァ? それが、輪番が回らなくなった理由なのかしらん?
 という{訳|わけ}で、あたいは、自反と目的の学について書く。

   《 自反の目的 》

 なるほど確かに、息恒循にある自反の説明は、{掴|つか}みどころがない。でも一つ、明解に説かれていることがある。それは、自反の目的だ。

 修養によって 貴い者になる
 研究によって 人間の美質を発見する
 能力を発揮して {有為|うい}有能な人材となる
 大理想をもち 開拓する
 自ら苦しみ 本物になる

 ヒノーモロー島の鹿の乙女子ちゃんは、〈自ら苦しみ〉のところまで達している。あとは、〈本物になる〉のを待つだけだ。見上げた女だね! 大したもんさァ♪

   《 目的の学とは 》

 目的の学とは、未来志向の目的心理のこと。
 未来志向の目的心理とは、目的、目標、理想、願望を、実践的にすること。
 その方法こそが、自反の目的のなかにある〈大理想をもち、開拓する〉だ。
 これで、自反と目的の学が、{繋|つな}がった。
 では、自反の話題に戻ってしまうけれど、{何故|なぜ}開拓すると、自ら苦しむのか。それは、何事も我が事として他人のせいにせず、素直に自分を見つめ、己の生き方を変えようとするからさ。自分を変えるということは、それほど厳しいものなのだ。
 「そんなこと、常識だろッ!」とか、「そんなの、ただの理想でしょ? ぜんぜん現実的じゃないしーぃ!」とか、言い返したことはなくても、思ったことくらいはあるでしょ? でもこれが、落とし穴。この落とし穴に落ちてしまうと、もう、変われない。
 「そんなこと、{解|わか}っとるわい!」って思ったり、まったく他人の意見や考えを受け{容|い}れない人って、批判する材料ばっか探してる。相手や理想や目的のあら探しに大努力するばかりで、自分のことを、なーんも解っちゃいない。これじゃあ、自分を変えることこそが空想じゃんかァ! 自ら己の生きざまを非現実的に{貶|おとし}めてしまってる大バカ者!ってことさ。
 さらに言えば、目的を学する心理ってのは、自分を変えるための勇気のことでしょ? だったらさ。まさに、鹿の乙女子ちゃんが、これじゃん? 彼女は、この勇気を、持っている。でも、{大抵|たいてい}の人は、他人を変えることに躍起になって、悩みもがいている。
 他人を変える……{即|すなわ}ち、自分を変えたくないがために、他人を操作する。そのためには、何でも利用する。〈貢献度〉も、そう。人は、社会に貢献していると思えば、自分の行動に価値を感じ、課題や仕事に積極的に取り組むという勇気が{湧|わ}いてくる。
 ところが、自分を変えたくない人間は、この貢献したいという感情の徳性を、相手を操作するために利用する。
 「たとえ会社や社会が認めてくれなくても、世のため人のために貢献したいと思う誠実さが大事なんだ。誰も見ていなくても、裏表なく、コツコツと仕事に励むことが、一番大切なことなんだ。{諦|あきら}めずに、地道に頑張んなさい♪」
 ……ってさァ。たいそうご立派なことをいう、さもご立派に見られたそうに見える上司さんって、いるよねッ? でも、これって、結局さァ……。
 「お前らが変わって、おれの{遣|や}り方に従え! そうすれば、俺は何も変えず、なんの努力もせずに、今の地位を守ることができる、ほらッ、ウスノロどもめ! サッサと働け」
 ……って、ことじゃない?
 学校や職場で偉そうにしてるヤツは、要注意!
 自分は動かずに、部下や生徒たちを口先だけで従わせようとする{嫌|いや}なヤツは、充分に観察して、そいつのために変わらされないように気を付けろってことさ。
 即ち、変わるなら、上司のためにでも教職員のためにでもなく、〈世のため人のためのに貢献する自分〉に成るために変われ! ……ってことねッ♪
 
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