#### 然修録「人は信じる事を{怖|おそ}れる。読書を自反する」 少女ツボネエ 少循令{飛龍|ひりゅう} ####
*事実を見せつけても*、他人は{易々|やすやす}とは*信じてくれない*もの。*自反で信じ得た*奇想天外な読書法♪
一つ、学ぶ。
幼循令の七年間は、偉人の伝記を読めぇ?
言わずもがな、サギッチの然修録の話だけどさ。
異論在り。
〈偉人の伝記〉に対してじゃない。
〈読め〉に対してさ。
その前に、屁理屈を一つ。
幼循令の一年目は、ゼロ歳。伝記、読めるんかい!……{云々|うんぬん}。
言いたいのは、そんなことじゃない。
去年の今ごろ、あたいは、幼循令の七年目。
読めるさ、伝記くらい。
でもさ。あたい、読むの、遅いのさ。
先輩たち、特に学人や門人、本、いっぱい読んでるよねぇ?!
あたいが本を読む量、その{速さ|スピード}は、{一月|ひとつき}に、精々一冊!
驚いたァ?
おっつかないよねぇ?
それで、その、**読書について、読書して**、いろいろと,考えてみた。
だからみんなも、考えてみてよッ!
《 あたい的、読書維新! 》
乱世。
特に、これから先。
それくらいのことくらい、あたいにだって、{判|わか}る。自然人であれ、文明人であれ、和の人たちであれ、これから先の乱世を生き抜いてゆくためには、もの{凄|すご}い速さで、情報を処理しなきゃなんない。
目まぐるしく{襲|おそ}ってくる悪意と善意がごちゃ混ぜになった情報を、たった一つの頭脳で、処理しないといけない……って、めっちゃたいへんなことよねッ?
大特急で知識を習得し、{智慧|ちえ}を会得しなきゃいけない。だから、そのために学問がある。{況|いわん}や、書の中の偉人と、対話をする……これ、無論「よし♪」。
次、行動の学……ここでやっと、知識が熟成して、{智慧|ちえ}となる。
と、なるとさァ。読書は、{避|さ}けては通れない。
あたいに未だ備わっていない、新たなる{修行によって体得した能力|スキル}が、必要だってことね♪ あたいの脳ミソ、フルスイングーゥ♪
BUT、空振りーぃ!! 最悪ーぅ!!
……てな{顛末|てんまつ}は、あたいを知る人なら誰でも、容易に推察できるっしょ! たぶん。でもさ。言っとくけど。それって、失礼だよねぇ? 今、気づいたァ? まったく……まァ、いいけどさ。
で、離島生活で読んだ本の中に、こんな話があった。
ある大学での、セミナー。
若い研究者の発表。
奇想天外な、学習法!
会場、ザワザワ。
「そんなもん、できっこないやないかァ!」と、お{偉|えら}い(と、自分で自分の顔に書いてある)教授たち。
そこで、その若い研究者。それを、{実際にやって見せた|デモンストレーション}。論より証拠! それを、その教授らの面前で、具現化した。「あんたは、偉い♪:」と、言いたいあたい。まさに、{論的証拠|エビデンス}の実証実験!
目の前で、事実を見せつけられた、新たなる{理念模範|パラダイム}……。言わずもがな、ぐーの{音|ね}も出なかった教授たち……とは、ならなかった。なぜーぇ!?
事実を見せつけられても、まだ、信じない。「なによッ! この偉ぶったオッサンたち!」と、叫びたい、あたい。
でもさ。そんなもんさ。特に、大人は。だからあたいは、他人が信じようが信じまいが、どんなに理不尽で{卑劣|ひれつ}な、{謂|い}われなき疑いをかけられたって、一切、気にしない。と、自分で決めた。だから、気にならない。
〈可能〉とは、受け{容|い}れた人にだけ与えられる称号、ご{褒美|ほうび}さ。信じないヤツらは、思いがない、だから考えない、当然行動なんてしない、だから否定しかできない。
学ばないんじゃない。学べない。{無様|ぶざま}! 嗚呼、{哀|あわ}れ! だから、雑学は北アルプスとなり、{虚|むな}しく{麓|ふもと}塩尻の草競馬を、ただ無力に見下ろすのみ。だから、智慧が育たないのさ。
使い物にならない知識が、ただ山積するばかり。だから、いつまで{経|た}っても、ご褒美を{貰|もら}えない。だからいつも、不平不満ばかり。{所詮|しょせん}、人間って、そんな程度さ。
あたいの、今の最大の課題は、猛スピードで本を読んで、しかも、その内容を読み取ること。そんなの、できっこない? そう思う先輩たち……君に、おまえ! よーく、考えてみなさいよッ!
雲って、それが湿って、そこに{埃|ほこり}が多層に堆積したメガネのレンズで、まったく自分の知らない目前の新時代の現実を、見てごらんなさいなッ!
ドロン……ボヤンとした、何か珍妙で、怪しい、そのすべてが、幽霊か亡霊みたいに、見えてくるってもんさ。
脳に〈味噌〉があるから、「脳ミソ」って言うんだろォ?
ここからが、あたい的、その**ミソ**さッ!
況や、自反さッ♪
【い】 自問。何のためにこの本を読んでいるのか、答えられない。
【ろ】 自問。この本の何を読みたかったのか、答えられない。
【は】 自問。なぜ本を読むのが遅いのか、答えられない。
【に】 自問。読んだ本に何が書いてあったのか、答えられない。
【ほ】 自問。なぜ読んだことを忘れてしまったのか、答えられない。
【い】の自反。
読書とは、明確な目的を持つことから{始|はじ}まる。
【ろ】の自反。
目的があるならば、先ずは、森を見よ。
森全体→木々→枝葉……の順番で、見てゆく。
{何|なん}のために、そんな手間のかかることをするのか。それは、小さな手間で、大きな手間を殺すためだ。各章および、各節の概要を、瞬時に{掴|つか}み、その本を読むべきか{否|いな}かを、判断する。
【は】の自反。
ムロー学人お気に入りの写真読みは、正にここだと気づき、確信した。確かに、目次の写真読みは、有効ね。それを、本文にも、適用すればいいのよね? 但し、その写真読みの目的は、ただ一つ。その本を読むか否かを、判断する……それだけね。
【に】の自反。
復習をしないから、全部、一つ残らず、忘れっちまうのさ。読むと決めて、目的を持って読んだからには、必ず、その本の中で、〈ミソ〉を{見|みい}出せたはずでしょ? その〈味噌〉に、自問自答してみる。さすれば、一冊の読書で、二冊分も三冊分も、{美味|おい}しい♪
【ほ】の自反。
{漬物|つけもの}ってさァ。置いとくから、美味しくなるんでしょ? {糠|ぬか}味噌は、例外だけどさ。来る日も来る日も、毎日毎日、{掻|か}き混ぜなきゃなんないからッ! まァ、例外の話は、置く。
読んだことさえ忘れてることって、ない? それって、無駄よねぇ? {正|まさ}に、命のムダ{遣|づか}い!
読み込んだことすべてを、脳ミソに{漬|つ}け込む。{醗酵|はっこう}させる。熟成させるってことさ。そこでやっと、引き出し可能な、味な、{旨味|うまみ}のある知識になる。それが、智慧ていう、自家製の{糠|ぬか}味噌さ。
言わずもがな、言うは{易|やす}し!
だから、言ってみただけーぇ♪
それを身に着けたいなら、実践……{即|すなわ}ち、行動あるのみねぇ♪
ヨッコ様に、マザメの{姉御|あねご}♪
男どもが知命する前に、あたいら三人で、知命しようよーォ!!
てか、話は飛ぶけどさ。
スピア兄貴の養母……カアネエのこと。
あの女、座森屋の血筋の{武童|タケラ}には違いなさそうだけどさ。
あの女、そのうち、どえらいこと、やらかすよッ!
これ、女の下腹部の、{勘|かん}!
そう、直感ってやつねッ♪
この直感の{具現|ぐげん}を見るのは、悔しいけど、あたいの考えが及ばない、〈未来〉のことになりそうだけどさ。
この蛇足、みんな、覚えといてよねッ♪
覚えといて、損はないからさァ……(マジマジ、はいはい)。
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平成28(2016)年8月創刊
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