#### 然修録「変わってしまったと変わるは違う。渾身の自反」 学徒マザメ 少循令{悪狼|あくろう} ####
変わってしまった世間を{嘆|なげ}くなかれ。*本当に変わってしまったのは*世間ではなく、*自分自身*。弱くなった男どもの真相の究明は、男児{美童|ミワラ}に振る。アタイは、女。*渾身の自反*。
一つ、学ぶ。
誰かと同じことを書くようだけど、ツボネエちゃんの「ヤバイは、トカゲの{尻尾|しっぽ}」じゃないけどさァ。
{棄|す}てる……。変わる……。
これって、知らず知らず、あらゆる方面で展開して、知らず知らず、あらゆる方面で完結しては、また、あらゆる方面で棄てられては、日々日々、変わり続けている。
一つ、誤解を避けるために、もう一度、同じことを書きます。
{兎|と}にも{角|かく}にも、学校の先生たちは、頑張ってる。大事なことに気づいた先生が、少しだけ増えたってこと……みたいな話を、前回書いたつもりなんだけど……なんか、自ら尻尾を切って、トカゲじゃなくって、尻切れのトンボみたくなっちゃった{訳|わけ}さ。
それって、なんかさ。切れが悪いっていうか……なので、その続きみたいな話から、入ります。
本当に変わってしまって、長い間、洗脳されたことに気付くことも出来ず、世間の人たちから差別の冷たい目で見られてきたのは、果たして、学校の先生たちだけなんでしょうか。
あたいは、違うと思う。
本当に変わってしまったのは、生徒自身。
それは、先生のことを、とやかく言っている、張本人!
そう、あんただ。
その、その自分自身ってことさ。
べつに、先生のことを闇雲に擁護してる{訳|わけ}じゃない。そんなこと、さらさら思ってもないし、誤解されるようなことを、微塵も漏らした覚えはない。ただ、{良|い}いと思ったらすぐに「良い」と言うし、悪いと思ったら直ぐに、「悪い」と言う。{唯|ただ}、それだけだ。
本当に言いたいことは、別になる。
「どんなふうに、変わったかッ!」だ。
先ずは、答えよう♪
弱くなった。
特に、男ども!
なので、そのへんのところを調べて、目的心理学の見地から捉えて、その原因を、説明して欲しい。誰に言ってるかってぇ? 決まってるじゃん♪
オオカミの野郎さッ!
だってさ。外との関係は、外で狩りをするオスたちのほうが、実践豊富だろッ? なので、よろしくーぅ♪
で、あたい? {解|わか}ってるさ。書くさ。でもさ。女は、忙しいんだ。女は、男どもより五感が優れてるから、悩みも多いのさ。だから、悩むことにかけては、女の右に出ることができる男なんて、いない。
てなわけで、個人個々の人生の悩みを{主題|テーマ}として、目的心理学的に、あたい自身、自反を試みてみようと思う。
女の{優|すぐ}れた五感の話……アテズッポーで書いてるんじゃないから、それだけは、よろしくねぇ♪ 「どういうことォ?」って、思うよね?
答えます。
元々ヒト種は、メスが成って、そこから変種として、オスが成った。優れている女の五感のうち、その最たる能力が、視覚。男どもより遥かに鮮明に、世の中のものを観てる。特に、緑色の解像度に到っては、8Gっくらいかしらん♪
前置きは、以上。
但し、一つ、断わっておくわねッ♪
あたいの自反(自分に{反|かえ}って、素直に自分を{顧|かえり}みること)は、{飽|あ}くまで、欧米で一番有名な心理学者兼教育者であったアドラーさんの目的心理学に、基づいている。
これは、あたいが決めたこと。そのアタイの論を否定するあなたが{居|い}るとすれば、その〈否定する〉と決めたのは、あなた自身です。だから、肯定するって決めたあたいも、否定するって決めたあなたも、どっちにしたって、自分で決めたことに変わりはないし、他人からとやかく言われる筋合いも無い。
なので、フロイトさんやその弟子のユングさんが提唱する心の闇のすべて一つひとつに病名を付けて、「病院に行って、治療してもらいましょう♪」的な〈原因心理学〉に入信している方々から見れば、アタイの思いや価値観なんて、唯ただ、反感を覚えるだけだと思う。
だからと言って、それをアタイが、どうこう変えれる{訳|わけ}じゃない。自分を変えれるのは、自分しかいない。変わるかどうかを決めれるのも、自分しかいないのさ。
ただ、「アタイの自反を読んで気分を害したって、それは、アタイのせいじゃない。そんなもん、知るもんかァ!」……なんてことは、口が{裂|さ}けても言わない。
魔性の{鮫|サメ}女って呼ばれてるから、{既|すで}に口は裂けている……って、どうせ男どもは、みんなそう思ってるんでしょうけど……まったく、失礼な話よねッ!
てなわけで、ちょっと前置きが、長くなっちゃった訳なんだけどさ。
ここで、アタイの自反を読んで気分を害される前に、{謝|あやま}っとく。
でもさ。未然のうちに、それを防ぐ{術|すべ}なんて、アタイらみたいな凡人が、知る訳ないじゃーん?!
てな訳で、悪しからず……ってことで、よろしくねーぇ♪
**マザメの自反**
《 いつまでも、くよくよと悩む 》
営業マン最大の失態、プレゼンの失敗。
人生最大の{悲哀|ひあい}、失恋。
それが、{臆病|おくびょう}という当然の情緒の芽生え。
手痛い挫折を味わってしまうと、{斯|こ}うも人間とは、{脆|もろ}いものか! と、驚く。
一歩さえ踏み出すことの出来ない、別人のような病人になってしまう。
でも、それはただ、消極的という、人間なら誰しも、しかも永続的に、時折験するもの。でも、それを積極的に変えなければ、滅多に訪れないビジネスチャンスも、素敵な素敵な、しかも自分に興味を示してくれている異性を{繋|つな}ぎ止めることも、どんなに願っていたとしても、到底{叶|かな}う{筈|はず}もない。
前回失敗したからといって、前回失恋したからといって、次もまた**必ず**失敗したり失恋するなんてことは、絶対に有り得ません。これは、この星の生きもの一人残らず、一匹残らず、すべての生きものたちが、心の奥底で承知していることです。
でもね。
海や湖に深さがあるように、挫折にも、深さの違いがあると思う。
その最も深いところにあるのが、逆境……修羅場……イザナキが見て、イザナミが住まった、あの正に{黄泉|よみ}の国の{如|ごと}く、実際にそんな{悍|おぞ}ましい世界が、この世に存在して、しかも、ちょっとした何気ない一瞬の心の{緩|ゆる}みで、その悪夢のような世界を、己の{現|うつつ}の世界で、目の当たりにすることになる。
ここで、アドラーが世界中の症例や実例を集めて、何かを感じたからこそ確信し得たその真実を表した一言を、紹介します。
「劣等感を言い訳にして人生から逃げ出す弱虫は多い。**しかし**、劣等感をバネに偉業を成し遂げた者たちも**数知れない**」
「経営の神様」と言われた松下幸之助公は、貧しさ{故|ゆえ}に、小学校の四年生で中退を{強|し}いられたそうです。あなたは、それよりも{酷|ひど}い貧しさで、今、{飢|う}えと闘っているのですかッ?
身長が低いことに劣等感を感じている男どもが、何と多いことかッ! アルゼンチンの世界有数のサッカー選手、リオネル・メッシを、知らないんですかァ?
彼は、身長の低さを武器にして、大柄の選手の足元を{擦|す}り抜けてゆくという、小柄ならではの巧みなドリブルで、朝飯前に次々と、ゴールを決めてゆきました。
ここで一つ、仮説を立てましょう。
ハンディがあればあるほど、劣等感が深刻であればあるほど、それに対する反発力がバネとなって、〈頑張る〉という思いもよらない日常を、経験することになる。
この仮説、絶対に有り得ないと、言い切れますかァ? 「YES?」 ほう! じゃあ、それを、どうやって証明しますかァ?
この**頑張り**のことを、日本語で言うと、「補償」です。己の損失を、補う……と、いう意味です。
イソップ童話の、『ウサギとカメ』の話……ではなく、その教訓を、ご存知ですかァ?
最初から恵まれている人は、努力の偉大な力に、気づけないのです。なので、生まれながらにして恵まれているその{殆|ほとん}どの人が、最終的には、成果を得られていない{場合|ケース}が、{殆|ほとん}どなのです。
生まれて暫くの間だけ、{羨|うらや}むような恵まれた生活をおくるのと、人生の最終章に、夢をも超えた成果を得て、その達成感を宝にして余生を楽しむのと、もし、そのどちらかを選ばなければならないとしたら、あなたは、どちらの人生を選びますかァ?
人生は、ただ楽観的なだけでも、かといって無謀な行動に走ってしまうことも、どちらもダメな生き方なのです。
そこのところを、アドラーは、{斯|こ}う言っています。
「楽観的であれ! 過去を悔やむのではなく、未来を不安視するのでもなく、今現在の〈**ここ**〉だけを見るのだ」
過去の失敗に{囚|とら}われていては、いつまで経ってもその{檻|おり}から出ることは出来ない。自分の未来を見ずに、その生涯を、終えることになってしまう。
未来を不安がってしまえば、{何|いず}れ必ず、その当の未来という不安の中心に、立つことになってしまう。「太陽に向かって、吠える♪」という、気持ちの良い演出を、自ら実践することは、もう、出来ない。
なので、**今ここ**、**今この瞬間**のことだけを考え、今ここで、この瞬間に出来ることを、唯ただ、一所懸命にやればいい。
ただ、それだけのことなのです。
但し、ここで一つ、大事なことを、言っておきます。
楽観的なのと無謀なのとの違いは、何だと思いますかァ?
キッチリとした計画と、周到な準備と、一日も欠かさない{弛|たゆ}まぬ努力……と、この三つの{会得|えとく}が根づいた自分……その実際に起こった結果を見ることが出来る心身の状態のことを、楽観的と言います。
きっと、いつか必ず、うまくいきます。
うまくいくからこそ、それは、この世に存在することが出来ているのです。
以上、なんだけど……。
実は、あと二つ、書きたかったアタイなのでした。
その、一つ目……。
《 自分の未来に、絶望してる 》
その、二つ目……。
《 これからどうしたらいいか、{判|わか}らない 》
もしまた機会があれば、それはそれということで……(アセアセ)♪
####
_/_/_/ エスノキッズ心の学問「教学編」 _/_/_/
平成28(2016)年8月創刊
旧メルマガ名: 「ジージスイッチ」
《 発行周期 》
今週の配信は、木金土日の朝7時です。
この周期は、創作の作業段階によって、変動します。
【い】シントピック・リーディング期間
【ろ】草稿期間
【は】メルマガ編集期間
【に】電子書籍編集期間
最も時間を費やすのが、シントピック・リーディング期間です。同じ主題(テーマ)の本を、数冊読みます。一つの主題に関して、多層的な視点を持つことによって、どの論説にも{偏|かたよ}らない、客観的な解釈を実現できます。
《 エスノキッズ心の学問「自伝」編 》
今週の配信は、水木金土の夜7時です。
https://www.mag2.com/m/0001131415.html
《 メルマガ「バックナンバー」 》
http://www.akinan.net/
《 電子書籍 》
最新刊 R3.7.1 発刊予定 『亜種動乱へ(中)』
既刊 (1) R3.3.1 発刊 『亜種動乱へ(上)』
289円(税込) ASIN: B08QGGPYJZ
《 レーベル 》
東亜学纂学級文庫
《 発行 》
東亜学纂
AEF Biographical novel Publishing
// AeFbp //