MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

後裔記と然修録

ミワラ〈美童〉たちの日記と学習帳

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

EF ^^/ 然修緑 第2集 第16回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第16回 一、想夏 (15) 門人学年 カズキチ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十二) 「息恒循」齢 立命期・少循令・石将 脳防の予備知識 なぜ、電脳チップが純正脳を支配できたのか。 逆に、電脳チップから自然脳を護るためには、どうすれば…

EF ^^/ 後裔記 第2集 第20回

EF ^^/ 後裔記 第2集 第20回 一、想夏 …… 立命期、最後の一年 (10) 観念したかのように、エセラは畳の上に尻をついた。 肝臓机と姿見を交互に見据えていた視線が、部屋全体を巡りはじめた。 依然、どんなに目を凝らしても、部屋の様子がはっきりとは掴めな…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第15回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第15回 一、想夏 (14) 門人学年 カズキチ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十二) 「息恒循」齢 立命期・少循令・石将 無言で幽霊と言葉を交わす脳力 エセラが、無言で幽霊と言葉を交わした。 地獄の館での体験を、後裔記に書いていた。 …

EF ^^/ 後裔記 第2集 第19回

EF ^^/ 後裔記 第2集 第19回 一、想夏 …… 立命期、最後の一年 (9) 少女に思えたその声は、確信に変わっていた。 暗闇とほとんど同じ色で、ぼんやりと何かが見える。 肝臓を輪切りにしたような、{歪|いびつ}な形をした学習用の座卓。 その左横には、姿見の大…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第14回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第14回 一、想夏 (13) 門人学年 エセラ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 音楽は、這い這いに勝る ぼくは、這い這いの記憶は、どうしても思い出せないけど、初めて聴く音楽なのに、なぜか無性に…

EF ^^/ 後裔記 第2集 第18回

EF ^^/ 後裔記 第2集 第18回 一、想夏 …… 立命期、最後の一年 (8) 八月。 七月と変わらぬ一日が、始まった。 亜種記に描かれてた{美童|ミワラ}たちは、同じ八月、離島疎開した。 だが、今となっては、疎開したところで安全な島など、どこにもない。 出遅れ…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第13回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第13回 一、想夏 (12) 門人学年 エセラ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 日本人とは何か? 亜種記の然修録編に、『代表的日本人』という本が取り上げられていた。 冒頭から順次要約するような内…

EF ^^/ 後裔記 第2集 第17回

EF ^^/ 後裔記 第2集 第17回 一、想夏 …… 立命期、最後の一年 (7) エセラとカズキチは、空想の中で、はっきりと少女の姿を見ていた。 配置に着いた二人は、それを確かめるべく動き出した。 古びた焼杉を下見張りにした勝手口らしきにところに、片引き戸がつ…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第12回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第12回 一、想夏 (11) 門人学年 エセラ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 エリートが潰され国亡ぶ 維新、エリートがリーダーになり、{日|ひ}の{本|もと}の独立を護り抜いた。 聖驕頽砕……俗に言う…