MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

後裔記と然修録

ミワラ〈美童〉たちの日記と学習帳

『然修録』 第2集

EF ^^/ 然修緑 第2集 第15回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第15回 一、想夏 (14) 門人学年 カズキチ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十二) 「息恒循」齢 立命期・少循令・石将 無言で幽霊と言葉を交わす脳力 エセラが、無言で幽霊と言葉を交わした。 地獄の館での体験を、後裔記に書いていた。 …

EF ^^/ 然修緑 第2集 第14回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第14回 一、想夏 (13) 門人学年 エセラ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 音楽は、這い這いに勝る ぼくは、這い這いの記憶は、どうしても思い出せないけど、初めて聴く音楽なのに、なぜか無性に…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第13回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第13回 一、想夏 (12) 門人学年 エセラ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 日本人とは何か? 亜種記の然修録編に、『代表的日本人』という本が取り上げられていた。 冒頭から順次要約するような内…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第12回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第12回 一、想夏 (11) 門人学年 エセラ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 エリートが潰され国亡ぶ 維新、エリートがリーダーになり、{日|ひ}の{本|もと}の独立を護り抜いた。 聖驕頽砕……俗に言う…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第11回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第11回 一、想夏 (10) 門人学年 エセラ ({美童|ミワラ}・{齢|よわい}十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 世界で一番異質なガイジン 外国人のガイジン論が、面白い。 外国人から見たガイジンとは、我ら日本人のことだ。 亜種に…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第10回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第10回 一、想夏 (9) 門人学年 エセラ (美童 齢十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 歴史を読まないから未来が亡びる 調査によると、亜種に係わらず、父兄や教師や子等にも係わらず、日本人は、本を読まなくなった。 特に、肝心…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第9回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第9回 一、想夏 (8) 門人学年 エセラ (美童 齢十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 闘いから、戦いへ 一、心を鍛える イコール 闘い 二、敵を亡ぼす イコール 戦い 亜種記にあったムロー学級の先輩たちは、闘った。 それで、よ…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第8回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第8回 一、想夏 (7) 門人学年 エセラ (美童 齢十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 海賊って、なに? ぼくらのご先祖さまは、{能登守教経|のとのかみのりつね}の軍勢の{傭兵|ようへい}だった野島水軍の海賊……だったと、堅苦し…

EF ^^/ 然修緑 第2集 第7回

EF ^^/ 然修緑 第2集 第7回 K2694年 想夏 エセラ 立命期 少循令 鐡将 警醒から学ばねば、自覚は邪知に堕ちる 知命に残された猶予は、あと一年。 十四の年から運命期に入り、晴れて{武童|タケラ}となる。 この一年で{仕来|しきた}りの旅を終えて知命し…

_/_/_/ 然修録 第2集 _/_/_/ 第6回

人生の戦略 K2694年 想夏 エセラ 立命期 少循令 鐡将 寺学舎で、こんなひとコマがあった。 「あんたさァ、なんで笑わないの?」と、女先輩。 「ナイーブだと思われるから」と、ぼく。 「あんた、ナイーブの意味、知っとるん?」と、女先輩。 「犯罪誘発…

_/_/_/ 然修録 第2集 _/_/_/ 第5回

細胞は天才なのに K2694年 想夏 エセラ 立命期 少循令 鐡将 人間は、胃を半分切除されても、生きてゆける。 その人間が、たとえボンクラのロクデナシだとしても、その人間を構成している細胞の一つひとつは、天才の分子で在り続ける。 誰でもみな、天才…

_/_/_/ 然修録 第2集 _/_/_/ 第4回

知らなかった愛読書の意味 K2694年 想夏 エセラ 立命期 少循令 鐡将 良き師友をもち、{座右|ざゆう}には愛読書。 人は、好きな物を好み、集めたがり、見たがり、触れたがり、食べたがる。 座右の書も、読みたがるようでなければならない。 しかも、その…

_/_/_/ 然修録 第2集 _/_/_/ 第3回

百八十八年前の十六歳 K2694年 想夏 エセラ 立命期 少循令 鐡将 道の精なると精ならざると、 業の成ると成らざるとは、 志の立つと立たざるとに{在|あ}るのみ 百八十八年前、ぼくより三つだけ年上の少年が書いた詩だ。 来年の想夏、ぼくは十四歳となり…

_/_/_/ 然修録 第2集 _/_/_/ 第2回

命の正体 K2694年 想夏 エセラ 立命期 少循令 鐡将 この世の時空のどこかに もし ぼくらの子孫が存在するなら 伝えたいことがある 命の正体は 感性だ 理性も 知性も あとからいくらでも作ることができる でもね 感性は どうやっても 作れない だって 感…

_/_/_/ 然修録 第2集 _/_/_/ 第1回

まえがき アイアム、テレブ。 七十六歳。 {美童名|みわらな}は、サーレ。 自己紹介は、後裔記を諸書として編集している方の「まえがき」に書いたので、省略する。 この編では、後裔記と同様、亜種記編纂のため、然修録を諸書として編集する。 イエロダが編ん…