MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

東亜学纂学級文庫

『息恒循』を学ぶ

一学82 ミワラ<美童>の然修録 R3.5.2(日) 朝7時

#### 一学ヨッコ「{莫妄想|まくもうそう}? 初耳。知らぬ恥は一瞬にすべし!」然修録 ####

 あたいの昨今の{主題|テーマ}は、{瞑想|めいそう}の{筈|はず}だけど、疎開して以来、*迷走*中! で、莫妄想? 瞑想は、*一貫できてない*けど、莫妄想は、その*一環になる*かもーォ♪
   門人学年 ヨッコ 青循令{飛龍|ひりゅう}

 一つ、学ぶ。

 あたいらが疎開した島は、スピアたちのヒノーモロー島や、オオカミのザペングール島より、{遥|はる}かに文明的というか、文明{民族|エスノ}の生活に近いように思う。
 その{所為|せい}なのか、瞑想に関して、これっていう本や講釈垂れ{人|びと}に、まだ出逢えていない。正に、{縁尋機妙|えんじんきみょう}と{多逢聖因|たほうしょういん}の{環|わ}の中に入れていないって感じ!
 そこへきて、この{莫妄想|まくもうそう}♪
 何やら、縁尋の気配。
 何やら、何やら、原始仏教の{香|こう}が、{尋|たず}ねてくるみたいな感じ♪ ……なので、{一つの主題に関して色々読書|シントピック・リーディング}してみることにした。

   《 莫妄想さん♪ 初めまして物語 》

 むかし中国に、{偉|えら}いお坊さんが{居|お}ったそうな。禅僧。名を、{無業|むごう}{和尚|おしょう}。その和尚さん、誰が何を{訊|き}いても、「莫妄想」としか答えてくれなかったそうなッ!
 意味は、妄想する{莫|なか}れ。「妄想なんて無駄なことをするなッ!」と、いうこと。その妄想というのは、言い換えれば、考えても仕方がないこと……{即|すなわ}ち、いくら考えても現実とはならず、役にも立たないことすべて。
 例えば、過去はすべて、これ。過去は現在に戻せないし、どんなに後悔しても、取り返しがつかない。修正も削除も利かないということ。

 修正と削除が利くのは、現在と未来のみ。なので、同じ考えるなら、ここでお馴染み……寺学舎の面々周知のあれ、自反!
 素直に反省して、必要があれば、失敗したなって思ったことの後始末をしたうえで、今後の対策を考える。
 ({是|これ}自反は、目的の学。アドラー先生の前向きな心理学の一環、でもある)と、思う。
 考えても仕方がないことは、考えない……と、言われてみれば、当たり前のこと。では{何故|なぜ}、そんな当たり前のことを、偉いお坊さんが{拘|こだわ}って、何度も何度も言っていたのか。
 それは、「当たり前のことだけど、それがなかなか、難しいのぢゃ!」と、いう事なんじゃないのかしらん。

 で、この莫妄想の{遣|や}り方、方法の一つ。
 朝から晩まで四六時中、(あれぇ? 今思ってたこと、考えてたことって、現実的なことォ? まさか、過ぎたこととか、有り得ないようなことじゃ、ないよねーぇ?!)と、自問する。
 もしそうなら、即反省、即{止|や}める。

 妄想は、現実的に考えると、脳味噌の無駄遣い。時間を無駄にする……即ち、無駄に命を削るということ。
 無論! 弊害が、生じる。
 仕事中、勉強中、{余所事|よそごと}を考える訳だから、気を取られる{或|ある}いは、気が散る。
 言い換えましょう。集中できない。集中力に欠ける。結果、能率が落ちる。会社なら、生産性が落ちて倒産。お受験なら、桜散り在宅浪人生活に突入!
 逆に、集中力の効能は?
 仕事や学問が上達する。面白くなる。面白くなると自然に益々集中して、さらに上達する。これ正に善循環で、この{善|よ}き循環……循令は、創造性を養ってくれる。

 創造性を養うということは、直観力を鍛えることにも通じる。直観力が研ぎ澄まされてくると、〈思い〉と〈考え〉の間にある〈判断〉が、正確さを増す。そして、フル操業が始まる。
 こうなると、現実的で実用的で有効な発想や発明が、バンバン生産出来るようになる。想像力が豊かになり、希望が拡がる。*人望*が、備わってくる。人が、寄って来る。
 「やってきましたァ! 縁尋機妙に、多逢聖因♪」と、いうことになり、「運がいい人……」と、言われるに{到|いた}る。

 ところが、なかなかそこには、到らない。人間が到らないからと言われれば、それまでだけど……それで終わる訳にはいかない。その〈到らない〉理由、原因は、何かッ!
 どうやらそいつは、〈固定観念〉というものらしい。ところがこの固定観念というもの、無いなら無いで困りものだし、ときには、善き働きもする。
 ここで登場するのが、またもお馴染み♪ {格物|かくぶつ}。己を正す。固定観念を正す。正す価値も無ければ、切って{棄|す}てる。究極は、天命をも{格|ただ}す。
 但し、このお馴染みコンビ……自反と格物は、修行なくして会得も体得も出来ない。では、その修行の遣り方、方法は?
 その方法の第一段階が、頭の中の整理整頓、脳味噌の能率化……即ち、〈莫妄想の訓練〉なのだ。

 さてここで、莫妄想が、問題解決や生活改善に効果があることは{解|わか}ってきたし、無業和尚が、何を訊かれても「莫妄想」としか答えなかったのは、それが雑多な日常の諸問に対処する有効な解決方法だったということも、{判|わか}った。
 「じゃあ、{美童|ミワラ}諸君! {即|そく}実践、即行動♪」……とは、ならない。何故なら、その理屈……メカニズムが納得できなければ、{梃子|テコ}でも動かぬような{奴|やつ}ら**ばっかし**だからだッ!

 なので……指令!
 莫妄想の理屈を、収集せよ。
 但し、過去の事例や他人の体験は、集めないこと。
 そんなもん、なんの役にも立ちゃしないからッ!
 参考になるのは、己自らが行動したその結果のみ。
 それをなんて言うか、知ってるーぅ??
 理性だよッ!
 納得できたら、サッサとやんなさいよねぇ。
 よろしくーぅ♪

_/_/_/ 「後裔記」、「然修録」
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_/_/_/ 『亜種記』
Vol.1 [ ASIN:B08QGGPYJZ ]

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