MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

後裔記と然修録

ミワラ〈美童〉たちの日記と学習帳

然修録 第1集 No.123

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未来の子どもたちのために、
成功するための神話を残したい。
そのために、働く! 読む! 書く!
人生は、今とここのみ。
{生業|なりわい}は、{莫|まく}妄想、意識、要領。
嗚呼、嗚呼、嗚呼……阿呆寅、
まだ、五つ♪(×12年駆動)
南内 彬男
なんだい! あきお
文筆{性懲|しょうこ}りもなく35年 (/▽\)
家父長{懺悔|ざんげ}の30年 m( _ _ )m
酪農修行ぼんくらの3ヶ月 ( ̄。。 ̄)
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_/ 1 /_/ 『亜種記』 *電子書籍
息恒循を学ぶ子どもたちの闘戦の旅
_/ 2 /_/ 「後裔記」 *メールマガジン
亜種記を構成する諸書(実学紀行)
_/ 3 /_/ 「然修録」 *メールマガジン
亜種記を構成する諸書(座学日誌)
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_/ 3 /_/ 然修録 第1集の子どもたち
寺学舎 美童(ミワラ) ムロー学級8名
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※電子書籍編集のための記号を含みます。
  お見苦しい点、ご容赦ください。

#### マザメの座学日誌「逆境で奮起する心を作れ。その要領と妙薬」{然修録|123} ####

 『逆境、どん底、孤独……{如何|いか}にして{這|は}い上がるか!』
 ●願望の鮮明な映像を、己の脳裏に{描|えが}け!
 ●何がなんでも明るく、{是|ぜ}が非でも良いことだけを考えろ!
 ●「思うようにならない人生なんてない」と、マジで信じろ!
 ●ボンクラ頭から「言うは{易|やす}し」を消すための鍛錬法
 学徒学年 マザメ 少循令{悪狼|あくろう}

 {会得|えとく}、その努力に{憾|うら}みなかりしか。

 **{主題と題材と動機|モチーフ}**

 ■□■ {主題|テーマ}

 逆境、どん底、孤独……{如何|いか}にして{這|は}い上がるか!
 
 □■□ その{題材|サブジェクト}

 願望の鮮明な映像を、己の脳裏に描け!
 何がなんでも明るく、是が非でも良いことだけを考えろ!
 「思うようにならない人生なんてない」と、マジで信じろ!
 ボンクラ頭から「言うは易し」を消すための鍛錬法
 
 □■□ この主題と題材を選んだ{動機|モーティブ}

 後裔記も然修録も途絶えたワタテツ先輩に、どうしても伝えたいことがある。

 今のワタテツ先輩の{危|あや}うさは、ヨッコ先輩が、後裔記に載せて飛ばしてくれていたので、薄々は知っていた。それが、今回、ヨッコ先輩との再会によって、確実に意識するに到った。
 仲間との音信が途絶えると、よほどの信念と情熱と結束がない限り、共同体感覚が薄れてしまう。その点、ワタテツ先輩は、ムロー学級の{長|おさ}、ムロー先輩にも勝る信念と情熱の持ち主だ。それでも、いくら寺学舎や{仕来|しきた}りの旅で修養を積んだ{美童|ミワラ}とは言っても、{所詮|しょせん}は、まだ子どもだ。
 なので、{声援|エール}を送る意味で、ワタテツ先輩の信念や情熱が薄れないように……そして言わずもがな、あたいらムロー学級八名の共同体感覚の{堅牢|けんろう}さが{瓦解|がかい}しないように、その再認識を{促|うなが}すようなことを、書きたいと思った。

 {時令|じれい}は、{敲春|こうしゅん}の後半に入っている。それは、着実に、あたいらミワラみんなが大好きな**夏**に向かっていることを意味している。あたいらが、離島に疎開させられたのは、去年の{想夏|そうか}だった。
 息恒循の時令(一年間)を、列する。
 想夏(7・8月)、{起秋|きしゅう}(9・10月)、{執冬|しっとう}(11・12月)、{烈冬|れっとう}(1・2月)、{結冬|けっとう}(3月)、敲春(4・5月)、{還夏|かんか}(6月)。

 還夏……また、夏がやってくるのだ。終わらない一日が無いのなら、夏がやって来ない一年もない。あたいらミワラは、夏に想い、知命を希求して**道**を歩み、そしてまた、夏に{還|かえ}ってゆく。

 ムロー学級、総員八名……。
 全員が揃わない限り、夏には、還れない!

 **題材の{講釈|レクチャー}**

 ◆◇◆
 願望の鮮明な映像を、己の脳裏に描け!

 ツボネエちゃんが、然修録に書いていた。
 潜在意識に{透徹|とうてつ}するほどの強い*持続した*願望と熱意がなければ、目標を達成することなんてできない……と。
 {即|すなわ}ち、一点の曇りもない信念! ……不安や疑念が、一切ないということ。
 では、逆境の{只中|ただなか}や、ドン!の底に{居|お}るバヤイ、どうやってウジャウジャある不安や疑念を、{拭|ぬぐ}い去ればいいのか。その答えは、{想定と予測|シュミレーション}だ。

 今の逆境よりもっと最悪な場面までをも含めて、様々な事例を予測し、その対処の場面を、良し{悪|あ}しに{拘|かかわ}らずいくつも思い浮かべ、実際問題、どのようにすれば最終的に解決できるかを、一点の不安も疑念も残らないところまで突き詰め、一つの構想として、{纏|まと}め上げる。
 その構想は、実際に……今まさに起きているかの{如|ごと}く、数字も形も色も、鮮明で具体的で正確でなければならない。しかも、無理矢理に数字を作ったり色づけする{訳|わけ}ではなく、勝手に、自然に目の前に映し出されるようでなければならない。

 そこまでやらないと、{何|いず}れまた、迷いが生じる。
 迷いがなければ、{如何|いか}なる現実も素直に受け{容|いれることができるようになり、晴れ晴れとした心で、願望成就への構想を、{推|お}し進めることができる。
 {況|いわん}や、言うは{易|やす}し!
 されど、そこまでやらなければ、物事というものは、うまくはいかない。
 
 ◆◇◆
 何がなんでも明るく、是が非でも良いことだけを考えろ!

 (夢も希望もないから、そこまで苦しい思いをして、不安や疑念を{払拭|ふっしょく}する必要なんて無いよッ!)……と、ボンクラ頭の中で屁理屈をこいた君!
 本当に、そうだろうか。
 なんでもない普段の生活だって、疑念、不満、怒り、{嫉妬|しっと}、憎しみなんかが渦巻いていたら、生きている{甲斐|かい}どころか、(なんでそんな*苦しい思いをするために*生きなきゃなんないのーォ?!)と、思ってしまう……んじゃない?

 だからこそ、{努|つと}めて……何がなんでも明るく、是が非でも良いことだけを思い続けなければならないのだ。そうすれば必ず、{自|みず}らを素晴らしい人生へと導くことができる。
 だからといって、人の道に反した汚れた心で、己の私利私欲のために明るく振る舞い、勝手{気儘|きまま}で自分に都合が良いことばかりを考えたとしたら、言わずもがな、周囲の人びとの理解も支持も、すべて失ってしまう。
 結果……孤立するだかならまだしも、何をやっても長続きしない、本物の*ボンクラ*頭になってしまう。即ち、明るい振る舞いも、良い思いも、善に向かってのものでなければ、{却|かえ}って身の破滅を招いてしまうということだ。

 七年間の循令の四つ目に、{循格物|じゅんかくぶつ}なるものがある。齢36から42が、これに当たる。
 格物……況や! 己を正す……{云々|うんぬん}だけど、これを語る知識は、{未|ま}だない。でも、人の道に反した汚れた心も、己の私利私欲も、どちらも*正しくない*ことくらいは、あたいにだって{判|わか}る。
 あらゆる動機の発信源の心を善とし、そこに私心が無いかどうか、恒令四つ目の五省が如く、常に己に問うくらいになれば、自分の心に一点の曇りもないことに確信が持てるようになり、心の中も目に映る世界も、すべての世界が晴れてくるはず……(少しの{間|ま})……信じますとも! はいはい(アセアセ)。

 そこまで来れば、あとは、「成功は寝て待て!」だねぇ♪ 

 ◆◇◆
 「思うようにならない人生なんてない」と、マジで信じろ!

 (そんなもん、信じられっかァ……バーカァ!)って、思ったでしょ?
 〈純粋〉って言葉が、あるよねぇ? (バーカァ!)って思ったその心って、純粋かしらん? 少なくとも、*違う*ってことだけは、確かよねぇ?

 〈善を求め、私利私欲がない……即ち、私心のない心 = 正しい心 = 純粋な心〉

 あのさァ。この{=|イコール}って、成り立つと思わない?

 人は、なんで夢を抱くのォ? どうして、抱くことができるのォ? (思うようになる人生なんてない!)なんてことを信じていたら、夢なんて抱けるわけないじゃん!
 逆に、(思うようにならない人生なんてない)って、純粋な心でマジで信じることができたら、どんな大きい夢だって描ける。地道にコツコツ、小さな成功を積み重ねていって、その成功を、少しずつ少しずつ大きくしていって、そして{終|つい}には、純粋な心に描いたままの、{途轍|とてつ}もなく大きな夢の実現を、果たしてしまう……みたいなさァ♪

 みんな同じ、たった一度きりしかない人生なら、信じることを{拒|こば}んで苦しいだけの人生を送るより、コツコツだろうがポンコツと言われようが、信じた道を歩んで素晴らしい人生を築き上げるほうが、絶対にいいと思うけど……どうかしらん?

 ◆◇◆
 ボンクラ頭から「言うは易し」を消すための鍛錬法

 昭和という時代、〈心の鍛錬〉という我が国{日|ひ}の{本|もと}の伝統を受け継いだ真の日本人……今で言う和の{民族|エスノ}の人びと……偉人が、絶滅に{瀕|ひん}していた。
 その一人の語録が、これッ!

 「人間は、どんなことが起こっても、自由自在に対応出来る適応力を、不断に養わなければならない。
 それには、絶えず自力を養成しなければならぬ。
 薬の力とか、医者の力とか、他物に依存して{居|お}っては、段々に自力が弱くなります。
 自然の体力、生命力が、弱くなってしまいます。
 どんな代用品も、自然の生命力に{勝|まさ}るものはありません。
 {身体|からだ}ばかりではない。
 生理ばかりではない。
 精神、心理という意味に{於|お}ける性理、命理もすべてそうです。
 そんなことから、病弱とか、{愚鈍|ぐどん}であるとか、貧乏であるとか、多忙であるとかいうことは、逆に自分自身を鍛練する非常な妙薬、否、妙薬以上のものであります」

 「我が国は、神の国。その*日の本*には、霊薬が{生|む}す」と、古代より大陸の人びとは、信じ続けてきた。
 (ここで{云|い}う*妙薬*こそが、その霊薬とやらの正体だったんじゃないのかなーァ?!)……なんて、思ったりしているあたいなのだった。

 **{自反|じはん}**

 久しぶりに陽明先生の〈格物……己を正す!〉に触れたわけなんだけど、それ以前に、ここの小見出しじゃないけど、やっぱり今のあたいらは、{兎|と}にも{角|かく}にも、日々〈自反〉よねぇ!
 その積み重ねが、正しい願望へと導いてくれる。
 正しい願望……ムロー学級総員八名、揃って知命を果たし、各々天命への道を、歩み{始|はじ}める……よっしゃ!
 これで行こう♪ ……みたいな(ポリポリ)。  

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