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_/ 3 /_/ 然修録 第1集の子どもたち
寺学舎 美童(ミワラ) ムロー学級8名
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未来の子どもたちのために、
成功するための神話を残したい……
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_/ 1 /_/ 『亜種記』 電子書籍
亜種に分化した子どもたちの闘戦物語
全12巻、第1~2巻発売中
_/ 2 /_/ 「後裔記」 メールマガジン
亜種記の諸書、子どもたちの実学紀行
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_/ 3 /_/ 「然修録」 メールマガジン
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週1回、夕方5時配信
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※電子書籍編集のための記号を含みます。
お見苦しい点、ご容赦ください。
#### サギッチの座学日誌「絶体絶命? 自由自在と共同体感覚」{然修録|126} ####
『知っていると思っていることは、実際本当に説明できるのか』
● 知っていると思い込んでいることほど、意外と説明できない。その(1) 自由自在
● 知っていると思い込んでいることほど、意外と説明できない。その(2) 共同体感覚……平たく言えば、仲間意識。
少年学年 **サギッチ** 少循令{猛牛|もうぎゅう}
{会得|えとく}、その努力に{憾|うら}みなかりしか。
**{主題と題材と動機|モチーフ}**
■□■ {主題|テーマ}
知っていると思っていることは、実際本当に説明できるのか。
□■□ その{題材|サブジェクト}
知っていると思い込んでいることほど、意外と説明できない。その(1) 自由自在。
知っていると思い込んでいることほど、意外と説明できない。その(2) 共同体感覚……平たく言えば、仲間意識。
□■□ この主題と題材を選んだ{動機|モーティブ}
マザメ先輩様の後裔記より。
ズバリ!
魔性の{鮫|サメ}{乙女子|おとめご}からの、絶体絶命の厳命なりーぃ!!
{斯|こ}う、書いていた……(ぅんにゃろーめぇ!)
「あたいらムロー学級は、アドラー先生の共同体感覚ではなく、{寧|むし}ろ同志でなければ、次の大動乱で生き残れない……{云々|うんぬん}って、誰かが書いてたよねぇ? 寧ろも寧ろ、あたいは、アドラー先生の目的心理学を学んで、共同体感覚を、ちゃんと会得するべきだと思う。
みんな、自由自在の意味を、取り違えている。然修録の差し当たっての主題は、〈自由自在〉と〈目的心理学〉ってことで、よろしくーぅ♪」
以上!
**題材の{講釈|レクチャー}**
◆◇◆
知っていると思い込んでいることほど、意外と説明できない。その(1) 自由自在
〈自由自在〉とは、「{自|みずか}らに{由|よ}って{自|おの}ずからに{在|あ}る」ことなり!
ぅーん、実にヤヤコッチ・メンドッチ!
*自由*の〈自ら〉とは、「本来の自己。{偽|いつわ}らざる自分」のことだ。〈自らに由る〉わけだから、「自分本位に考えること」でもある。
例えば、腹へったなァ! 眠いなァ! 新しい靴が欲しいなァ! ……と、何かを欲する気持ちが、自由んも意味だ。
じゃあ、欲しただけでそれが叶えられるかというと、そんな旨い話なんて聞いたことがない。思い通りにならないので、{精神的な緊張|ストレス}が起こる。
それがもし……。
(腹へったなァ!)って思ったら、日替わりランチが自らの意思で、おれの目の前に現われやがったァ!
(眠いなァ!)って思ったら、「大丈夫かァ! 疲れた顔をして……。ここは、俺がやるから。仮眠室で、しっかり寝て来い♪」と、職場の先輩に言われた。
(新しい靴が欲しいなァ!)って思ったら、「ネットで買ったんだけどさァ。サイズ、ちょっと小さいんだよな。おまえ、25センチだったよなァ? たぶん、ピッタリだよ。これ、おまえにやるよォ♪ このまえ、缶コーヒー{奢|おご}ってもらったお礼だッ♪」」
……と、これが、〈自在〉だ。
なので、この世の中、好き勝手にいくらでも自分の〈自由〉になるけど、その逆に、限りなく百パーセントに近く、〈自在〉にはならない。
言わずもがな、欲したり願ったりしただけでは、願望を叶えることなんて出来ない。{因|よ}って人は、自らの行動によって……{即|すなわ}ち、実力行使で、己の欲望を叶えようとする。
自ら、レストランへ行く。
自ら、仮眠室へ行く。
自ら、店に買いに行く。
……と、こうすれば、ストレスを感じなくても済む。
この強制的な行為が調子を*こく*と、{我|わ}が{儘|まま}という厄介な悪習慣に成長してしまう。
この我が儘のことを、{自我|エゴ}という。
自然界には、エゴは、存在しない。
自由自在、あるのみだ。
花が咲くと、蝶が、自らの意思で、やって来る。そして、花粉を、媒介してくれるのだ。夜に咲いたって、平気だ。夜は夜で、蛾が、飛んで来てくれる。
蝶や蛾だって、タダ働きじゃない。自分で探さなくても、花粉を媒介すれば、いくらだって、蜜をもらえる。
彼ら彼女たちは、互恵条約を結ぶことによって、自由自在を、見事に具現しているのだ。
肉食の動物たちだって、同じことだ。熊が、(鮭を、いっぱい食べたい)と思えば、鮭は、一度に何十万という数の卵を、産んでくれる。
人間だって、自分や自分の家族が食うぶんだけ、海や野山で魚を{漁|すなど}ったり小動物を{獲|と}ったり山菜を{採|と}ったりするのであれば……それは、エゴではない。胸を張って、「おいらは、自由自在だーァ♪」と、言っていい。
それを、獲れたら獲れたぶんだけ市場に売って、金{儲|もう}けをしてやろうとなどと〈自由〉に考えた途端、当然そんなことは〈自在〉になんかなりっこないので、ストレスが走る。そして{終|つい}には、ストレスを解消するために、自ら動いて乱獲ボロ儲けという暴挙に出る。
……これ、純度百パーセントのエゴだろッ!
◆◇◆
知っていると思い込んでいることほど、意外と説明できない。その(2)共同体感覚……平たく言えば、仲間意識。
世の中や他人のことより、自分のことを優先してしまう……と、これと対極にあるのが、共同体感覚だ。
言い換えよう♪
自分を優先=受け取ること ←→ 共同体感覚=与えること ……では問題です。どちらが、〈幸福への道〉だろうか。
もっと言い換えよう!
受け取ってばかり = 自己中心的 = 主導的 = 仕切り屋 = 勘違いの{指導者|リーダー} = {道徳|モラル}による{嫌がらせ|ハラスメント} = 精神的虐待 = 精神的暴力の加害者 = 犯罪人 = 死刑だッ!
ただ受け取っているだけなのに、{何故|なにゆえ}に死刑になってしまうのか。それは、交友関係や愛情が通う関係で、{課題、やるべきこと|タスク}を{蔑|ないがし}ろにしているからだ。
自分だけ特別? 特権を持っているのは、自分だけ? 周りの人は、自分の欲求を果たすための道具に過ぎない? その答えは、言わずもがな……NO!だ。
このことは、まだ寺学舎に居た頃に書いたと思うけど、人はみな、自分の人生の主役……正に、みんな、(おれは……あたいは……特別なんだからーァ!!)と、思っているのだ。
だからこそ、友や愛する人、逆に、愛情を自分に向けてくれる人を、心から信頼し、仲間だと思わなければならない……それでこそ、「精神が、健全である」と、言えるのだ。
この〈共同体感覚〉というもの……なんか、もっともっと、奥が深そうだ。なので……あとは、よろしくーぅ♪
**{自反|じはん}**
今どき、{乞食|こじき}という言葉は、{殆|ほとん}ど使われなくなっている。
……なので、言い換えよう♪
乞食 = もらってばかりいる人 =自己中心的な人
おれは、乞食だーァ!!
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