MIWARA BIOGRAPHY "VIRTUE KIDS" Virtue is what a Japanized ked quite simply has, painlessly, as a birthright.

後裔記と然修録

ミワラ〈美童〉たちの日記と学習帳

『後裔記』第1集

一息77 ミワラ〈美童〉の後裔記 R3.4.9(金) 夜7時

#### 後裔記「ツバメとカアネエの年中行事。あたいは{八大人覚|はちだいにんがく}!」 学徒マザメ 齢12 #### *ツバメとカアネエ*が、*再会の儀式*。元旦、しかもあたい{住|ず}みの山小屋で! 赤い{御神酒|おみき}で*怒り暴発のカアネエ*、何故ーぇ?! あたい…

一息76 ミワラ〈美童〉の後裔記 R3.4.3(土) 夜7時

#### 後裔記「あの世からの使者{曰|いわ}く、この世は上げ膳据え膳!」 学徒オオカミ 齢13 #### おれは、あの世からの迷い子! あの世の先達に、逢いに行く♪ {武童|タケラ}たちも動物たちも、あの世に居る使者さえも、この世の治乱を告げるため、おれたち{美…

一息75 ミワラ〈美童〉の後裔記 R3.4.2(金) 夜7時

#### 後裔記「史料室で見かけた意外な二人の意外な目的!」 少年サギッチ 齢9 #### 史料室で回想。おれが住まう深層住宅の由来に酔う。そこで声を掛けてきた意外な二人。同じウミネコの話でも、意外な一言に反応した二人。*祖先の捜索*に駆り立てた*二人の…

一息74 ミワラ〈美童〉の後裔記 R3.4.1(木) 夜7時

#### 後裔記「鳥たちの遺伝子の中で、あたいら祖先は生きている」 学徒マザメ 齢12 #### あたいらの祖先と、この島の鳥たちとの意外な関係……。*あたいらさえ知らなかった、自然人の歴史の真実*。それが{何故|なぜ}、*この島の鳥たちの遺伝子に*残されていた…

第4集「自伝編」土曜夜7時配信 R3.3.27 一息73

#### 後裔記「岸辺に干された敷布団とぼく。{煌|きら}めく太陽神」 少年スピア 齢10 #### 岩場に敷布団を敷いて、*この世を見渡す*。世間は、*戦の準備*。{俄|にわ}かに{瞑想|めいそう}。矢庭に{焦|あせ}り。「この島を、出よう!」 ここに{居|い}る限り、ぼ…

第4集「自伝編」金曜夜7時配信 R3.3.26 一息72

#### 後裔記「講釈要約の後半、{鷺|さぎ}助屋の遺伝子が語る!」 少年スピア 齢10 #### アヤツの講釈の要約の後半は、ぼくとマザメ先輩にしか出来ない。それは、{何故|なぜ}か! 今、明かされる。*戦うことを選んだ鷺助屋の血*、その*言い分*! 一つ、息をつ…

第4集「自伝編」木曜夜7時配信 R3.3.25 一息71

#### 後裔記「重労働に秘められた目論見、講釈の要旨その前半」 学徒オオカミ 齢13 #### 善意で引き受けた重労働、そこには要領に{長|た}けた後輩の*目論見*が、秘められていた。遂に明かされる、サギッチの*長ったらしい講釈の要約*……その前半! 一つ、息を…

第4集「自伝編」水曜夜7時配信 R3.3.24 一息70

#### 後裔記「本当の親なら、手は荒れ困窮心身疲弊のはず」 学徒マザメ 齢12 #### 卒業の日、先生に感謝。それは、{解|わか}る。先生が聖職と呼ばれていた時代、*先生たちは、無給だった*。でも今は、{生業|なりわい}。それでも聖職は、*現存する*。でも、絶…

第4集「自伝編」土曜夜7時配信 R3.3.20 一息69

#### 後裔記「青空の一糸が肌を刺さす。昼下がりの対談」 少年スピア 齢10 #### *本音を探り合う*二人。親友、{将又|はたまた}宿敵かッ! *面倒っちさを競う*、先の見えない対話。 一つ、息をつく。 {漸|ようや}く、要約疲れも{癒|い}えたある日の昼下がり………

第4集「自伝編」金曜夜7時配信 R3.3.19 一息68

#### 後裔記「夢の後編。遺伝子と後裔記の意外な因縁」 少年サギッチ 齢9 #### スピア丸、撃沈。*浮上せず*。後編へつづく……とは、相成らず。読めない形象文字に潜んでいた、おれたちの*血の*驚きの*真実*! 一つ、息をつく。 残念無念観念……嗚呼、ご勘弁(…

第4集「自伝編」木曜夜7時配信 R3.3.18 一息67

#### 後裔記「サギッチへの敬服と憤慨。{奴|やつ}の夢を{紡|つむ}ぐ」 少年スピア 齢10 #### サギッチ・オリジナルのピカソ文字……解読に、{挑|いど}む。座森屋創始者、ザグッチの反撃! 一つ、息をつく。 サギッチの然修録、異論なし。 ヤツの大努力も、認め…

第4集「自伝編」土曜夜7時配信 R3.3.13 一息66

#### 後裔記「後裔記で弱音は吐けないが、本音は吐ける」 少年サギッチ 齢9 #### スピアに託した。おれが見た夢の翻訳……元い。{梗概|こうがい}の編集。おれの夢の走り書きは、難解な形象文字が列するのみ! 一つ、息をつく。 オオカミ先輩だったっけぇ。後…

第4集「自伝編」金曜夜7時配信 R3.3.12 一息65

#### 後裔記「気になっていた社史にあった〈その日〉を映し出す」 少年スピア 齢10 #### 社史の訣別の節にあった〈その日〉の{経緯|いきさつ}とは……。なんと! ぼくの潜在意識が、*遺伝子*を{辿|たど}って、ぼくの*膜脳*に、映し出してくれたァ♪ 一つ、息を…

第3集「自伝編」木曜夜7時配信 R3.3.11 一息64

#### 後裔記「疎開した島に戻る。孤独の{微睡|まどろみ}を{紡|つむ}ぐ」 学徒オオカミ 齢13 #### *孤独の回避*の迷走は、もう{止|や}めた。瞑想で{甦|よみがえ}る。*祖先が後裔記に託した悲願*とは。 一つ、息をつく。 一人、海岸を歩く。 仮に、この島で寝…

第3集「自伝編」水曜夜7時配信 R3.3.10 一息63

#### 後裔記「未熟な心を見抜いてラスクを得たトンビ」 少年スピア 齢10 #### 油断して奪われて、己の*心の未熟さ*を恥じる。自反して気づく、*貧乏性の落とし穴*。一言余計なトンビ! 一つ、息をつく。 てかさ。社史の要約って、後裔記……日記じゃないよね。…

第3集「自伝編」土曜夜7時配信 R3.3.6 一息62

#### 後裔記「社史の要約。はじめに、深謀遠慮、訣別」 少年スピア 齢10 #### この社史、*ぼくとサギッチのルーツ*だな。道理で、親友サギッチとの{対峙|たいじ}が{甚|はなは}だしいはずだッ! 一つ、息をつく。 振られて飛び出てジャジャジャ・ジャy-ン♪ …

第3集「自伝編」金曜夜7時配信 R3.3.5 一息61

#### 後裔記「マザメの要約要領論に脱帽! スピアに繋ぐ」 少年サギッチ 齢9 #### 社史分割! 〈おこり〉を要約する。〈二極代々記〉の更なる分割と要約は、*スピアに任せる*。ヨロシクーぅ♪ 一つ、息をつく。 言いたい放題だな、まったく。 まァ、マザメ様…

第3集「自伝編」土曜夜7時配信 R3.2.27 一息60

#### 後裔記「社史の要約に待った! 言いたい事がある」 学徒マザメ 齢12 #### サギッチの編に成る社史の要約。*待ってらんない*し、待っても*期待は出来ない*! 一つ、息をつく。 社史だけどさ。 結論。要約は、あたいが書く。 理由。二つ。 一つ目。サギッ…

一息 59【少年学年サギッチ】ぐだぐだのプレゼンから見えた弱点。社史で明かされたルーツ。その二つから読めた、次の大戦!

第3集「自伝編」R3.2.20 (土) 19:00 配信 一つ、息をつく。 大きな一日だった。意味不明? まァまァ……まァ、書くわァ♪ 〇 ぐだぐだのプレゼンから見えた弱点。 無論それは、日本人の弱点さ。 無論それは、輪番講釈人となった、おれのことさ。 無論、ぐだぐ…

一息 58【少年学年スピア】巡回授業所、深層社宅、発掘された遺跡、便所紙、オセロ、コソ泥歩き、但惜身命、不惜身命。

第3集「自伝編」R3.2.13 (土) 19:00 配信 一つ、息をつく。 {暫|しば}しの静寂……マザメの{後|あと}の静けさ。サギッチ、閲覧席で、無言。手書き原稿と、{睨|にら}めっこ。考えているのか、ふてくされているのか、途方に暮れているのか。そのサギッチが、言…

一息 57【少年学年サギッチ】史料室で起こった大事件! 講釈の当番になった講座の前日。灰になった大努力の講釈原稿。

第3集「自伝編」R3.2.6 (土) 19:00 配信 一つ、息をつく。 スピアのやつが史料室を気に入ったのは、訊かなくても明らかだった。今日も、その史料室で、あやつの後ろ姿を発見! 閲覧席にほど近い書棚の列の前をカニ歩きしながら、{寸暇|すんか}を惜しむかの…

一息 56【少年学年サギッチ】スピアとの再会。相変わらず、素っ頓狂! スピアの学師が語った、巡回授業所での講釈。

第3集「自伝編」R3.1.30 (土) 19:00 配信 一つ、息をつく。 おれは、時おり思う。スピアが、{羨|うらや}ましい。あいつは、長生きする。そして、{武童|タケラ}の余生……あいつは必ず、亜種記を編むだろう。 おれは、編まないのかってぇ? そうだね。おれは、…

一息 55【少年学年スピア】再会で明かされた親友の本音。血の真実。深まる養祖父の謎。

第3集「自伝編」R3.1.23 (土) 19:00 配信 一つ、息をつく。 その運命は、駆け足ではじまった。一気に、峠を二つ越えた。ぼくは、思った。「結局、会話したのは、あの資料室のおにいさんだけだったな」って。モノさんってのは……ちょっと、ね。ふと何かを思い…

一息 54【少年学年スピア】イザ修羅場、史料室から朗読室へ! 本の中の過去の世界。引き出された学問を為す美人とは。

第3集「自伝編」R3.1.16 (土) 19:00 配信 一つ、息をつく。 (はてさて。今日は、どんな展開になるのやら^?!^ まだ、朝も早いし。ここで、サヨナラされてもな。でも、本当に修羅場に連れて行かれるのも、ちょっと……な。それに、そうそう。オオカミさんだよ…

一息 53【学徒学年オオカミ】角楼に現れた修羅アニーィ! 自称、史料室の者。ズバリ! 自然人を説く。

第3集「自伝編」R3.1.9 (土) 19:00 配信 一つ、息をつく。 さて、入江からは見えない二つ目の峠の坂道を上る三人……爺さん、スピア、そしておれ。 天空から差す月明かりは無く、前も後ろも真っ暗闇。右手の{彼方|かなた}に、気のせいかと思えるほどの{微|か…

一息 52 【学徒学年オオカミ】旅立ちの宣告。暗躍する{武童|タケラ}たち。自然人が創る血。養祖父の早起きを探る。

第3集「自伝編」R3.1.2 (土) 19:00 配信 一つ、息をつく。 太陽が、傾き沈む意思を{伺|うかが}わせながら、尾根の雑木林に触れている。何か背中を{推|お}されるような、このまま歩き続ければよしと左の耳元で{囁|ささや}かれているような、そんな気分だった…

一息 51 【学徒学年オオカミ】黄泉の感性。恐れを知らないマザメとスピアのよに、未来は治乱を追い越してゆく。

「自伝編」第3集 R2.12.26(土)pm 7:00 配信 一つ、息をつく。 マザメの耳は地獄耳、スピアの口は黄泉の口! おれは凡人、耳も口も普通。目は人間の目だ。「勘弁しろッ!」って言いたい……気分だった。言えなかったけど! 嗚呼、飛び火、とばっちり……。マザ…

一息 50 【学徒マザメ】飛ぶ前に考えてるやつは、何を考えてると思う? それは、飛べない理由と失敗したときの言い訳さッ!

後裔記選集第1部「中巻」1 令和2年12月19日(土)配信 後裔記「考えてるやつらに飛ぶ勇気はない!」 学徒マザメ 齢12 飛ぶ前に考えてるやつは、何を考えてると思う? それは、飛べない理由と失敗したときの言い訳さッ! 一つ、息をつく。 スピアもオオカミ…

一息 49【スピアの後裔記】森に棲みついた魔性の鮫女。天地を破壊し、天地を創造する『離島疎開』選集

後裔記「離島疎開」選集(中) 令和2年12月12日(土) pm 7:00 配信 後裔記「森に棲みついた魔物」少年スピア 齢10 森に棲みついた魔性の鮫女。天地を破壊し、天地を創造する。 一つ、息をつく。 秘密基地を背に、ぼくとオオカミさんは、無言のまま歩いた。(…

一息 48【オオカミの後裔記】就寝許可証。横たわる謎の青年。無念の真相。遥かなる遠い彼方に同期見ゆ『離島疎開』選集

後裔記「離島疎開」選集(上) 令和2年12月5日(土) 学徒、オオカミ 就寝許可証。横たわる謎の青年。無念の真相。{遥|はる}かなる遠い彼方に同期見ゆ。 一つ、息をつく。 暫く、逃げてゆく雲の{迅|はや}さに目を奪われていた。 (まるで、ハヤブサに追いつか…